2. 「加入期間が短い」国民年金はどうなる?

これまでの加入月数によって異なる、年金の受給額。そもそも受給資格はそれぞれ以下のように決まっています。

  • 国民年金:保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある
  • 厚生年金:厚生年金の加入期間が1ヵ月以上ある

加入期間が短い方はどれくらいいるのか、平均的な受給額はいくらか気になるところです。先程の資料より、「資格期間25年未満」について、まずは国民年金の受給権者数と受給額を確認してみましょう。

出典:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

上記によれば、令和2年度で「老齢年金・25年以上」は3328万人、「通算老齢年金・25年未満」は94万人と少数なことが分かります。

出典:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

平均月額をみると、「老齢年金・25年以上:5万6252円」でしたが、「通算老齢年金・25年未満」の場合は1万9280円です。

金額が半分以下になってしまうことが分かりますね。