2. 「加入期間が短い」国民年金はどうなる?
これまでの加入月数によって異なる、年金の受給額。そもそも受給資格はそれぞれ以下のように決まっています。
- 国民年金:保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある
- 厚生年金:厚生年金の加入期間が1ヵ月以上ある
加入期間が短い方はどれくらいいるのか、平均的な受給額はいくらか気になるところです。先程の資料より、「資格期間25年未満」について、まずは国民年金の受給権者数と受給額を確認してみましょう。
上記によれば、令和2年度で「老齢年金・25年以上」は3328万人、「通算老齢年金・25年未満」は94万人と少数なことが分かります。
平均月額をみると、「老齢年金・25年以上:5万6252円」でしたが、「通算老齢年金・25年未満」の場合は1万9280円です。
金額が半分以下になってしまうことが分かりますね。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリア、転職などをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年6月1日更新)。