生涯で見ると差が大きい正規・非正規雇用の賃金

正規雇用を選ぶか、非正規雇用を選ぶかは育児や介護など家庭の事情によるところも大きいものです。一方で、「正規雇用に就きたい」と願う女性も一定数いました。女性だけでなく、男性でも正規雇用を希望する方は多いでしょう。

正規雇用と非正規雇用では、生涯出てみてもその賃金差は大きいものです。

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、正規・非正規別の10代~70歳以上の年齢階級別賃金の推移は以下の通り。

出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

上記は月給になりますが、非正規の場合は生涯でみても賃金が上がりにくく、正規雇用との差が大きいことが分かります。

実際には家族の状況や体力など個人差があり、どの雇用形態が適しているかは個人差があります。ただ家計を担う女性の場合は、正規雇用を目指したいと希望される方もいるでしょう。

仕事探しについてはひとりで考えているだけでは分からない部分も多いものです。ひとりで思い込んで最初から諦めるのではなく、ハローワークや子連れでも相談できるマザーズハローワークなど、専門家に相談してみるといいでしょう。

プロに相談することで現状の把握ができたり、意外な求人情報を知ったり、今自分が何をすべきかということが分かったりすることもあるでしょう。ひとりで抱え込んでしまう女性は多いですが、「専門家に相談する」という選択肢をもってみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子