非正規雇用で働きながら、家計を担う女性も珍しくありません。
日本労働組合総連合会が2022年2月8日~10日、全国の非正規雇用(有期契約社員・嘱託社員、臨時・非常勤公務員、派遣社員、パートタイマー、アルバイト)で働く20歳~59歳の女性1000名に行った「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」によると、家計を担う女性の平均年収は214.6万円(2022年3月31日公表)。
非正規でも有期契約・嘱託社員や派遣社員、パートタイマーなど雇用形態によって年収は異なります。それぞれの平均年収はいくらなのか、非正規雇用女性の実態を見ていきましょう。
【雇用形態別】非正規女性の平均年収
同調査より、まずは雇用形態別に非正規女性の平均年収を確認します。
平均年収
- 有期契約・嘱託社員:268.0万円
- 臨時・非常勤公務員:263.6万円
- 派遣社員:255.2万円
- パートタイマー:137.3万円
- アルバイト:152.3万円
有期契約・嘱託社員と派遣社員では「200万円~299万円」が最多となり、パートタイマーとアルバイトでは「100万円~199万円」が最多でした。
誰が家計を担っているのか、主な家計収入別にも平均年収を確認しましょう。
主な家計収入
- 自分の勤労収入:214.2万円
- 配偶者の勤労収入:137.6万円
- 配偶者以外の家族の勤労収入:175.7万円
主に自分が家計を担っている方の平均年収が214.2万円。フルタイム(週40時間以上)であっても平均250.6万円でした。
家族の人数や居住形態などにより生活費は異なりますが、平均年収210万円では生活が苦しく貯蓄もままならないご家庭が多いでしょう。
ちなみに同調査による現在の仕事の職種は「販売・接客・サービス職」43.0%や「事務職」19.6%が目立ち、週の労働時間35時間未満・35時間以上のいずれにおいても「販売・接客・サービス職」が最多となっています。