5. 遺族年金は複雑だからこそ、早めに調べておこう
これまで遺族年金について説明してきましたが、受給要件などが複雑だとわかりましたね。
また、遺族年金をもらえない第1号被保険者の妻を救済するために作られた制度として「寡婦年金」と「死亡一時金」があります。
他に、厚生年金保険の加入期間が20年以上ある夫の死亡の場合には、要件によって遺族厚生年金に「中高齢寡婦加算」「経過的寡婦加算」という2つの加算もあります。
上記のような点まで確認するためにも、早いうちから遺族年金について調べておくといいでしょう。分かりにくい場合には、最寄りの年金事務所等で相談してみましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年7月4日更新)