アルバイトやパートなどで働いている方にとって、とても大切になるのが「時給」です。

実は都道府県によって「地域別最低賃金」が定められており、毎年改定されます。

またあまり知られていないことですが、正社員や契約社員など「月給」で働く方にも「最低賃金」は適用されます。

今回は最低賃金の仕組みを解説しながら、「自分の受け取る賃金は最低賃金を満たしているのか」の確認方法までご紹介します。

働き方を考える春。キャリアについてしっかり考えてみましょう。

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最低賃金とは?実は2種類がある

最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定めた制度のことです。事業主等はこの基準を守り、最低賃金以上の賃金を支払う義務があります。

よく知られているのが「都道府県ごとの最低賃金」で、2021年度では1位の東京(1041円)と47位の高知、沖縄(820円)に221円もの差がありました。

実はこれ以外にもう一つ最低賃金があることをご存知でしょうか。それが「特定最低賃金」。特定の産業で働く人が対象になりますが、その産業は都道府県によって異なります。

もし両方の最低賃金が適用される場合、高い方の最低賃金が適用されます。

この最低賃金は毎年改定されており、徐々に引き上げられる動きが見られます。

都道府県ごとの最低賃金について、2021年度の金額を見ていきましょう。