2030年代にはガソリン車の新規販売がなくなって電気自動車になる、という話を聞いたことがあるかと思います。電気自動車の開発を各メーカーが進めていますが、まだ乗ったこともない方がほとんどというのが現状。
電気自動車は充電インフラや走行性能ばかりにクローズアップされますが、維持費についてはガソリン車と比べてどれくらい変わるか不透明な部分があります。
そこで今記事では、電気自動車の税金やメンテナンス費などの維持費についてガソリン車と比較していきます。
電気自動車の3つのメリット!維持費は意外に安い?
あまり知られていませんが、電気自動車の購入価格は高いものの維持費が意外と抑えられるというメリットがあります。ここでは3つの点について日産の電気自動車リーフを例にして確認していきます。
電気自動車のメリット.税金などの優遇
まずは税金面です。税金と聞くと毎年5月に支払う自動車税のイメージが強いかと思います。リーフの場合は自動車税は排気量1000cc以下のカテゴリーに分類され、年額2万5000円となります。
新車購入時はグリーン化特例で75%軽減されます。さらに東京都の場合は新車登録時と翌年から5年間の自動車税が免税となります。お住まいの自治体によって異なりますので、確認してみましょう。
また、購入時には環境性能割(旧自動車取得税)が課せられますが、電気自動車の場合は免税となります。
さらに新車登録時や継続車検時に課税される自動車重量税は、リーフの場合は年間7500円ですが、特例により5年間免税となります。つまり新車登録時と初回車検は税金がかからないということになりますね。
そしてリーフの場合、新車購入時に国からの補助金を受けることができます。グレードなど購入条件によって変動がありますが、最大85万円の補助金を受け取れます。
これに加えて東京都での登録の場合は最大45万円の補助金を受け取れますので、最大130万円も購入費用を削減することができるのです。
電気自動車のメリット.メンテナンスコスト
車を維持する上でメンテナンスにかかる費用がかかってきます。
ガソリン車の場合、ガソリン車と比較すると以下のような特徴があります。
- エンジンがない(=オイル交換の必要がない)
- 回生ブレーキを中心に使うのでブレーキパッドの摩耗が少ない(=ブレーキパッドの交換頻度が少なく済む)
1回あたり4000円のエンジンオイル交換を年2回したとしたら年間8000円、ブレーキパッド交換が前後交換で約2万円とした場合、長い目で見ればその交換頻度が少なくなるということになります。