なぜリスクがあっても「運用」が選ばれるのか

元本保証がない以上、お金が減るリスクを考えれば銀行預金が一番安全に思えます。しかし、退職金を受け取れば運用に回す人が一定数いるのも事実です。

なぜここまで運用が選ばれるのでしょうか。

例えば退職金を2000万円受け取り、60歳に定年退職をしたとしましょう。65歳までは退職金を毎月20万円切り崩し、65歳から年金受給が始まるので5万円ずつ切り崩すと想定します。

  • 20万円×12ヵ月×5年=1200万円
  • 5万円×12ヵ月×13年=780万円

つまり78歳で退職金が無くなる計算になります。

しかし少額ずつ運用しながら使っていけば、資産が減るスピードを緩やかにすることはできます。

78歳を超えても退職金が残っていれば、不安感も少なくなるでしょう。

資産運用には「お金を増やす」というイメージがありますが、「お金が減るスピードを緩やかにする=資産寿命を延ばす」という性質もあるのです。