なぜリスクがあっても「運用」が選ばれるのか
元本保証がない以上、お金が減るリスクを考えれば銀行預金が一番安全に思えます。しかし、退職金を受け取れば運用に回す人が一定数いるのも事実です。
なぜここまで運用が選ばれるのでしょうか。
例えば退職金を2000万円受け取り、60歳に定年退職をしたとしましょう。65歳までは退職金を毎月20万円切り崩し、65歳から年金受給が始まるので5万円ずつ切り崩すと想定します。
- 20万円×12ヵ月×5年=1200万円
- 5万円×12ヵ月×13年=780万円
つまり78歳で退職金が無くなる計算になります。
しかし少額ずつ運用しながら使っていけば、資産が減るスピードを緩やかにすることはできます。
78歳を超えても退職金が残っていれば、不安感も少なくなるでしょう。
資産運用には「お金を増やす」というイメージがありますが、「お金が減るスピードを緩やかにする=資産寿命を延ばす」という性質もあるのです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)