日経平均株価のテクニカル分析

日経平均株価の10年間の推移

出所:日本経済新聞「日経平均株価」

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

3月25日に一時200日移動平均線を突破するなど、順調に伸びてきましたが、その後上値を押さえられました。

週初は75日線付近で下値をサポートされていましたが、週半ばにローソク足の実体が75日線を割り込むと、そのまま窓をあけて陰線が続く展開となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

現在、ローソク足の実体が25日線付近で下げ止まっています。

週末8日のローソク足は下ヒゲが長く、今週からの戻りにも期待できます。

ポイントとしてはまず、75日線を回復できるかどうか。

75日線で下値をサポートされていることが確認できれば、押し目が確認できます。

ただし、その上にはすぐ200日線が控えているので、若干もみ合うことも考えられます。
判断が難しければ、直近の戻り高値である3月25日の高値(2万8338円)を超えるのを待つのも一つの方法です。

逆にここからさらに調整するとすれば、下値メドは25日線の2万6770円付近となりますが、その下には3月9日から3月25日までの上昇の半値押し(2万6500円付近)があります。

このあたりを割るようであれば警戒が必要ですが、逆に、押し目買いを狙っている投資家も多そうです。

長期チャートで見ると、現状は上昇トレンドの途中の一服といったところ。

目線を上に持ち、チャンスがあればついていきたいところです。

下原 一晃