日経平均株価やTOPIXがコロナ蔓延前(2020年年明け頃)の水準を上回った中、吉野家ホールディングス(9861)の株価はいまだ超えることができていません。
それはなぜなのか。
今回はその背景を解説します。
吉野家の株価はどのように推移したのか
吉野家の株価は2022年4月5日の終値で2,383円でした。
2021年12月30日の終値である2,321円と比較すると、小幅に上回った水準です。
しかし、新型コロナウイルスの感染が広まる前の水準、具体的には2019年の大納会(2019年12月30日)の終値である2,902円と比べると、17.9%下落した水準です。
実はコロナ前の水準である2,902円は、2010年以降でも最高値圏に位置する株価でした。
そして吉野家は、コロナ蔓延以降この2,902円という水準を一度も上回ったことがありません。
日経平均株価やTOPIXは2019年12月30日の終値を足元で大きく上回っているにもかかわらず、なぜ吉野家は上回れないでいるのでしょうか。