「高所得」と「貧乏」。
この正反対の特性がセットになることはあり得ないように思いますよね。
ところが、年収1000万円でも貯金ができない「高所得貧乏」におちいる人がいます。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和2年調査結果」によると、年収1000万円~1200万円世帯のうち6%が貯蓄100万円未満となっているようです。
年収が高い分しっかりお金が貯まる人と貯まらない人。なにが両者を分ける要因になっているのでしょうか。
この記事では、高所得貧乏さんの代表的な習慣を紹介していきます。
高所得貧乏の特徴1.「もっと良いものを」という物欲
高所得貧乏さんは、収入にあわせて生活水準をどんどん上げてしまう習慣があります。
この「もっともっと」という気持ちは、あっという間に家計を膨れ上がらせてしまいます。
たとえば、住居費・食費・教養費・娯楽費など、日常でかかるお金は意識しなければ青天井で上がってしまうでしょう。
もともとの収入が低ければ「節約をしないと貯金ができない」「いまの生活でもカツカツだ」という思いから、自然とお金の使い道の優先順位が生まれます。
しかし、世帯年収1000万円といえば一般よりも高い所得水準ですから、生活費がかさんでも赤字とまではいかない事が落とし穴になります。
あれもこれもとワンランク上のものを取り入れてしまい「実は貯金はほとんどない」という状況におちいってしまうのです。
かさみがちなお金の使い道の例
- 背伸びをした家賃の高い家にすむ、新築戸建ての家を購入する → 住居費が増加
- ワンランク上の食事や持ち物にこだわる → 食費、雑費が増加
- 収入が上がった分、ジムや英会話スクールなど趣味を増やす → 娯楽、教養費が増加
- 見栄で子どもを小学校から私学に通わせ、習い事をいくつもさせる → 教育費増加
- 頻繁な旅行や、高級車を短期間で買い換える → 娯楽費増加
もちろん、自分が本当にこだわりたい物まで我慢をする必要はありません。
とはいえ身の回りのもの全てを少しずつグレードアップさせてしまうと、総額では大きな出費になるのは当然です。
年収1000万円という自己顕示欲も手伝って、見栄をはってしまう人は特に注意しましょう。
気づけば生活費全体が膨らみ、「収入はあるのに貯金ができない」「それでも今の生活水準は下げられない」という沼にハマるとなかなか抜け出すことができません。