つい最近まで、政府が「年金受給者へ5000円を給付する」という話題がニュースを賑わせていましたが、先日「5000円の給付に関してはゼロベースで見直す」と報道がありました。

その背景には、「選挙に向けたバラマキだ」や「本当に必要な人にお金が行き届いていない」といった批判の声が多くあがっていたというものでした。

そもそも、年金の受給額は現役世代が支払う保険料に連動する仕組みになっています。

しかし昨今のコロナの影響で現役世代の収入が下がっており、年金受給額も4月から下がるという事で年金受給者に一律5000円を給付し、その穴埋めをするというのが今回の騒動の発端です。

批判の中には、「まずは現役世代の賃上げをしろ」「5000円もらったところで意味がない」といった厳しい声も多数聞こえました。

しかし、年金受給者にとって「5000円の給付」というのは本当に意味がないものなのでしょうか。

そこで今回は、年金受給者が毎月いくらの年金額を受け取っているか、その実態について見ていきたいと思います。

【注目記事】「65歳以降も働きたい」約4割。厚生年金「ひとりで月額15万円超」の人は何パーセントか