一時200日線を突破するが、上値を押さえられる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週は一時200日線も突破しました。
その後は上値を押さえられていたことから、先週、回復できるかどうかがポイントでした。
実際には、何度かトライしたものの、ローソク足の実体が200日線を超える結果にはなりませんでした。
一方で、75日線付近では下値をサポートされました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形は悪くありません。
足元では、1月15日の高値(2万9388円)を始点とする短期的な下降トレンドとなっていましたが、そのチャネルの上限を超えています。
少し気になるのは、現在の価格がさらに上のステージの、9月14日の高値(3万795円)を始点とする中期的な下降トレンドラインの上限付近にかかっていること。
このあたりと200日線が重なっているため、やや抜けるのにパワーがかかっています。
それだけに抜けてしまえばさらなる上昇、3万円超えも期待できます。
今週まずは200日線を奪回できるかどうかに注目したいところです。
3月上旬から急騰し、3000円以上上昇していますので、このあたりで利益確定も出やすいところです。
上昇一服の調整があるかもしれません。
ただし、25日移動平均(2万6600円付近)までも、だいぶ距離がありますので、2万7000円付近まで下落しても、押し目買いの好機と考えていいでしょう。
下原 一晃