「もしパートナーに先立たれたら…」考えておきたい家族の保障
夫婦2人で老後を迎える場合、月の収入は二人分の年金額となるので安心に思えます。
しかし、人生においてはあらゆるリスクに備える必要があります。子どもが巣立つまでは死亡保険に加入する家庭が多いですが、老後も視野に入れた保障が必要になるでしょう。
もし遺族年金がもらえたとしても、生活費を半分まで抑えることは難しいです。パートナーが亡くなるリスクに対し、備えられる方法を見ていきましょう。
長く働き続ける
近年では働くシニアが増えました。少子高齢化の今では社会からもシニアの労働が求められており、可能な限り働き続けることが理想でしょう。
年金以外の収入源を確保することで、リスクを分散させるという考え方もできます。また健康管理の面からも、働くことにはメリットが多いものです。
最低限の死亡保険に加入し続ける
一般的に、子どもが独立すれば高額な死亡保険は必要なくなると言われます。ただしパートナーの生活保障を考えると、解約してしまうのはリスクがあります。
パートナーがその後も暮らしていけるぐらいの保障は残しておきましょう。
年金の繰下げ受給をする
年金を繰下げ受給すれば、その分受給額をあげることができます。単純に年金額が増えれば、老後の生活にも余裕が生まれやすくなるでしょう。1ヵ月遅らせるごとに0.7%増額でき、最大75歳の繰下げで84%増になります。
ただしその間は年金収入がないので、働き続けられることが前提になります。自分の健康状態とも相談しながら、その時々で判断していきたいですね。
まとめにかえて
パートナーが亡くなるリスクについて考えていきました。
年金を受給している方が亡くなったとき、未払いの分は遺族が受給できます。さらに条件を満たす家族は遺族年金も受給できるため、公的保障についてはしっかり覚えておきましょう。
また若いうちから将来を見据え、資産形成を始めることも大切です。老後を迎えてからでは収入も制限されるため、今のうちに「年金を増やす方法」「貯蓄を増やす方法」の両方を検討しておきたいですね。
参考資料
太田 彩子