教員も学びたがっている資産形成

実際、現場の先生達からも金融教育への期待が高まっているようです。金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」が金融教育に関するアンケートを全国の20〜50代の高校教師466名に実施。家庭科で資産形成が必修となったことに対し、8割の教員が「とても良いと思う」「やや良いと思う」と回答しました。

出所:グローバルファイナンシャルスクール

さらに注目すべきなのは、教員自身も資産形成を学ぶことに対して興味があると答えたのが71.8%と7割以上となった点です。社会人になっても金融教育への関心が高いというのは、裏を返せばそれだけお金に関する様々なトラブルと直面しやすいともいえます。

新年度から高校の家庭科では一番身近な家計管理からライフステージでどの程度お金がかかるのかといった「リアルなお金の流れ」を学ぶことになります。さらに、支出の多い教育費についても学ぶため、「自分の進学や通学にどれだけのお金がかかっているのか」を実感する機会になります。

社会に出る前から「働いたお金をどのように使うか」「貯蓄をして備えることの重要性」を学べる機会はほとんどありませんでした。子どもの教育費、住居購入費、老後資金など高校生が普段考えないことを授業を通じて知っていくことは意義あることです。