男女で差がある年金受給額
実際に受給されている年金額について見ていきました。
- 男性の平均受給額は月額16万4742円
- 女性の平均受給額は月額10万3808円
- 男性のうち厚生年金「月平均10万円」の割合は3.27%
- 女性のうち厚生年金「月平均10万円」の割合は14.3%
いかがでしょうか。男性と女性では厚生年金の受給額に大きな差があることがわかりますね。
国民年金にはない個人差が厚生年金で生まれるのには、受給額の決まり方に理由があります。
厚生年金の場合、収入に応じた保険料を会社と折半して納めます。
納めた保険料や加入期間をもとに算出するのが厚生年金受給額。つまり、現役時代に多く稼いだ人や長く勤めた人が、多くの年金を受給する仕組みになっているのです。
シニア世代が働いていた頃は、結婚して専業主婦になる女性がほとんどでした。自営業として家業を営む人はいても、企業で働いて厚生年金に加入する女性は少なかったのです。
賃金が少なく、厚生年金の加入期間も短かった女性。そんな方が年金受給者になったとき、男女に格差が生まれるのは仕方のない流れだったのでしょう。
しかし昨今では働く女性も増えたため、今の現役世代が年金受給者になる頃には、男女差が埋まっているかもしれません。