中学受験で保護者が大変だったのは「金銭面の負担」
中学受験に向き合う中で大変だったことを聞いたところ、やはり「金銭的な負担」(61.3%)が最も回答が多く、次いで「プレッシャーをもつ子どもとの向き合い方」(50.3%)、「保護者自身のストレス」(43.7%)になりました。
話題になった「二月の勝者」で主人公の講師のセリフに「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」とありましたが、子どもの受験にかかったトータル費用※を聞いたところ、費用の平均は「約94万円」。
最も高額だったのは「120万円」でした。
入学後の高額な学費も踏まえると、ドラマの中だけの話ではなさそうです。
※学習塾代、夏期・冬期講習、出願費用など全て含む。
また、中学受験では高校受験や大学受験と大きく異なり、保護者のサポートが求められます。プレッシャーを感じる小学生の子どもに対して、どう接するかも悩ましいものです。
フォローどころかダメ出しばっかりなんてことも、ついやってしまいがちです。子ども同様、保護者自身もストレスが溜まりますから、うまくストレス解消することも大切ですね。
まとめにかえて
コロナ禍でも全く勢いが衰えることない「中学受験」。むしろ、新型コロナウイルスがもたらしたさまざまな変化が、拍車をかけているともいえるのではないでしょうか。
課金ゲームと揶揄されることもある中学受験ですが、9割以上の保護者は、中学受験を決定する前に戻ってもまた中学受験をさせたいと考えています。
中学受験では第一志望に合格できるのは3割ほどだといわれてますから、ほとんどの子どもは第一志望以外の中学に通うことになります。何をもって成功と考えるかはそれぞれ異なりますが、受験までのプロセスも含め、親子で満足できる中学受験にできるといいですね。
参考資料
中野 令子