リスク2. 事業拡大やM&Aなどの不確実性による影響
オリックスは事業拡大やM&Aなどを積極的に進める会社です。
動きが活発な分、新たなリスクや複雑化したリスクに直面した場合、これらのリスクに十分に対応できず、予期しない多額の費用が発生する可能性があります。
また、事業や事業機会が想定通り拡大しない場合や、他社との競争により収益性が損なわれる場合などは、期待した結果を得られない可能性もあります。
とりわけ、M&Aなどは失敗すると、財務上の損失を被るだけではなく、将来の事業機会を失う、または当初想定した時期や価格で売却できないなどの可能性もあります。
また、投資先の財政状態が悪化した場合、信用補完や追加投資などの財政支援が必要となる可能性もあります。
リスク3. 金利相場の変動による影響
オリックスの事業は、国内外の金利変動リスクにさらされています。
金利の急激な上昇もしくは上昇懸念時には、資金調達コストが上昇する一方で、ファイナンス・リースと営業貸付金などの新規取引において、市場金利の上昇に見合うリース料や貸付金利の引き上げを実現できない可能性があります。
貸付金利が変動金利の場合、金利の上昇時には同貸付に対する顧客の支払負担が増加し、顧客の支払能力や財政状態に悪影響が及ぶ可能性がある一方、金利の低下時には、営業貸付金の早期弁済等が促進され、オリックスグループの資産が減少する可能性もあります。