天引きされる金額は個人差がある
実際に年金から天引きされる金額は、個人差があります。
参考までに総務省の「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」より、65歳以上の夫婦と単身者のひと月の公的年金等の社会保障給付と、非消費支出額を確認しましょう。
65歳以上の夫婦のみの無職世帯
- 社会保障給付:21万9976円
- 非消費支出3万1160円(うち直接税1万2589円、社会保険料1万8551円)
65歳以上の単身無職世帯
- 社会保障給付:12万1942円
- 非消費支出:1万1541円(うち直接税6430円、社会保険料5082円)
夫婦世帯では、約22万円の年金のうち3万円が天引きされています。単身世帯では約12万円のうち約1万円です。
上記は平均額ですが、天引きされる金額は意外と多い可能性もあるので頭に入れておくべきでしょう。
また、2022年4月からは、75歳まで年金が繰下げ受給できるようになります。最大84%まで年金額が上がりますが、増えた年金収入の金額に応じて所得税や住民税、社会保険料の負担が増えることもあります。
この点にも着目して、繰下げ受給は慎重に検討してくださいね。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」
- 総務省「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」
LIMO編集部