そもそも「貯蓄0円」ってどういう状態?

貯蓄がない世帯の割合のあまりの多さに、驚かれた方も多いでしょう。貯蓄がない状態でどのように生活しているのか疑問に思うかもしれません。

今回の割合は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」での「金融資産非保有」の割合を抽出しました。

「金融資産」の定義については次のように解説されています。

”定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。…(中略)…日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く”

つまり、生活口座に保有しているお金は金融資産に含まれません。

そこで、次は貯金0円世帯の「現在保有している預貯金残高合計」も確認してみます。

預貯金残高合計の割合(単身世帯)

  • 20歳代:68万円
  • 30歳代:182万円
  • 40歳代:187万円
  • 50歳代:413万円
  • 60歳代:471万円

預貯金残高合計の割合(二人以上世帯)

  • 20歳代:64万円
  • 30歳代:275万円
  • 40歳代:356円
  • 50歳代:392万円
  • 60歳代:331万円

それでも十分な金額とは言い切れません。これらの結果を見て「自分も同じような状況だ」と感じた方も少なくないでしょう。