子育て家庭を支えてくれる「幼保無償化」

子育て家庭を支えてくれる一つの制度として、幼保無償化があります。

幼保無償化では、「満3歳になった後の4月1日~(※)小学校入学前までの3年間」(※幼稚園は入園できる時期に合わせて満3歳から)、保育料が原則無料になります(子ども・子育て支援新制度の対象とならない幼稚園は月額2.57万円まで。また通園送迎費、食材料費、行事費などは保護者負担など諸条件あり)。

3~5歳クラスの「幼稚園の預かり保育」についても、「保育の必要性の認定」を受ければ、最大月額1.13万円まで無料になります。

筆者には子どもが3人いますが、1人目は幼保無償化前だったため、育児中の女性が仕事をするには毎月まとまったお金がかかることに疑問を感じたこともありました。幼保無償化に支えられる子育て世帯は多いでしょう。

一方で2022年3月8日、参院予算委員会が2022年度予算案に関して有識者から意見を聞く中央公聴会を開き、その中で慶応大の中室牧子教授が幼児教育無償化について「財政状況が極めて厳しい中、高所得世帯ほど手厚い再分配となっている」とし、必要な人に必要な分だけの助成を届ける「プッシュ型支援」の実現を訴えたと各種メディアで報じられました。

これを受けて、幼保無償化に所得制限が導入される流れになるのではと一時SNSで話題に。今後の見通しはまだ分かりませんが、所得制限が導入されれば働くことをためらう女性がでるとも考えられます。

ワーママは大変ですが、先ほど見たように仕事に満足しているワーママも多いと分かります。今後、幼保無償化がどうなるか分かりませんが、子育て家庭あっても性差なく働きやすい環境が整えられていくと良いですね。

参考資料

宮野 茉莉子