この春から職場復帰をしたり、新たに仕事をはじめる育児中の女性もいるでしょう。復帰前に心配なのが「仕事と育児・家事の両立」。共働きが主流の現代でも、仕事と家庭の両立は女性の悩みの一つです。

少し前の調査になりますが、『女の転職type』が2021年5月14日~5月27日に女の転職type会員666名(ワーママ26.4%・ワーママ以外73.6%)に行った「第27回 ワーママってどう? 」によれば、ワーママの大変なこととして約9割が「時間に追われる」と答えています(2021年6月23日公表)。

新年度がはじまる今、ワーママのリアルな悩みと復帰前の課題を見ていきましょう。

「ワーママが時間に追われる」は女性共通の認識

同調査より、「ワーママって大変(大変そう)と思うことは?」に対するワーママとワーママ以外の回答を確認します。

出典:女の転職type「第27回 ワーママってどう? 」(2021年6月23日公表)

9割のワーママが最も大変と答えたのが「時間に追われる」ことでした。ワーママ以外も8割が「時間に追われる」を挙げており、ワーママの時間がないことは女性共通の認識だと分かります。

朝は家事や自分の身支度のほかに、子どもにご飯をあげて登園準備をし、時には「行きたくない」と泣く子を連れてなんとか園へ送迎。

仕事が終われば子どもを迎えに行き、夕食の準備に片付け、お風呂、明日の準備、寝かしつけと終わりのない家事・育児。周囲の協力体制にもよりますが、自分の時間が取れないワーママが多いでしょう。

2位は「周囲に気を遣わせる」で56.3%でした。子どもは急に熱を出しますし、一度熱を出せば何日間も看病が必要です。園や小学校の行事は平日に行なわれることもあり、勤怠が乱れることに罪悪感を感じる女性は多いでしょう。

また、「給料が上がりにくい」と感じるワーママは48.9%とおよそ半分でした。産休や育休明けに昇進や出世コースから外れる「マミートラック」に悩むことも珍しくないでしょう。