課金ゲームと揶揄される中学受験

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」の「世帯の年間収入段階別、項目別経費の構成比」によると、私立中学校に通う生徒の世帯年収の割合は以下の通りになります。

  • 400万円未満:3.9%
  • 400万円~599万円:7.2%
  • 600万円~799万円:16.8%
  • 800万円~999万円:19.8%
  • 1000万円~1199万円:16.8%
  • 1200万円以上:35.5%

つまり1000万円以上の世帯は全体の52.3%と過半数を占めていることになります。一方、公立中学校では以下のような数値となっています。

  • 400万円未満:14.2%
  • 400万円~599万円:26.1%
  • 600万円~799万円:25.4%
  • 800万円~999万円:18.7%
  • 1000万円~1199万円:10.1%
  • 1200万円以上:5.4%

公立中学に通う生徒のうち、世帯年収1000万円以上の割合は15.5%。その差は歴然です。

世間で「中学受験は課金ゲーム」と揶揄される通り、私立中学に通わせるには高所得世帯の方が圧倒的に有利なのはデータからも明らかです。

通塾費用、入学後の経費などを考えれば当然のことですが、一方で600万未満の家庭の子も11.1%おり「絶対に無理」とはいえないです。