みんなは金融資産をいくら持っているのか
金融資産のデータを紹介する前に、「金融資産とは」についてお話します。
金融資産には、以下のような金融商品が含まれます。
- 預貯金
- 金銭信託
- 生命保険
- 損害保険
- 個人年金保険
- 債券
- 株式
- 投資信託
- 財形貯蓄
- その他金融商品
これらは「金融」という言葉が付くだけに、資産の中では換金性が高いものが多いです。
ちなみに、土地、家屋といった不動産は金融資産には含まれません。
こうした金融商品を皆さんはどのくらいお持ちでしょうか。
まずは、知るぽるとの調査において二人以上の世帯の金融資産を保有する世帯の金融資産保有額を見ていきます。
金融資産保有世帯の金融資産保有額の状況は以下の通りです。
金融資産保有世帯の平均額は1563万円ということがわかりました。
ただ、中央値は450万円となっています。
このことから、一部の上位富裕層が平均を押し上げている状況が見て取れます。
また、いわゆる「ふつう」の家庭の金融資産は450万円前後だということがわかります。
なお、この調査のサンプルとなった世帯の手取り収入は、平均値が570万円、中央値が500万円でした。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04