25日移動平均線で上値を押さえられて大きく下げる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週末25日が陽線で終わっていたため、先週に反発することも期待されました。
実際に、週初28日はローソク足の実体は短いものの、陽線で引けました。
3月1日には窓をあけて上昇して寄り付きました。
しかし、その後は続かず、25日移動平均線付近で上値を押さえられると長いヒゲを付けて戻ってしまいました。
週末にかけて大きな陰線となりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形はあまりよくありません。
1月5日の戻り高値(2万9388円)を始点とする強い下降トレンドが形成されています。
3月4日にも直近の安値を更新してしまいました。
なかなか積極的に買いに行けないところです。
方向性が変わるためには、まずは直近の戻り高値である3月1日の高値(2万7013円)を回復する必要があります。
さらに2月10日の高値(2万7880円)を回復できるようであれば、目線を上に持つことができます。
2月10日、17日、3月1日と、直近で三度も25日線で上値を押さえられています。
強い抵抗になっています。
まずは今週以降、25日線を奪回できるかどうかがポイントになります。
現状はちょうど心理的節目となる2万7000円付近にも重なっています。
足元では売買が積み重なっているあたりで抜けるのにパワーがかかるかもしれませんが、このあたりを抜けてくると、流れも変わります。
下原 一晃