社員に任せることも一つのカギに

最後は、プログラミング学習支援サポート事業を展開する40代のCさんです。

「うちみたいなベンチャー企業には、やりがいを求めてやってくる社員が多い。今までは大企業で働いてきたけど自分の権限が少なくて、決裁も遅い。自分に任されている仕事の裁量が小さすぎて自分の能力が発揮できないから、もっと身動きがとりやすいベンチャーや中小企業で自分のスキルを発揮したい…とやってくる社員ばかり。そういう優秀な社員がいるので、思い切って任せてみる。そのほうが彼らはやる気になる」と話します。

さらに「社長としてやるべきことは『社員が働きやすい環境を整えること、社長として判断すること、会社の顔としていい印象を作ること』この3つだと思っている。この3つに全力投球すれば、現場のほうは優秀で意欲のある社員がやってくれる。

社員にあえて現場を任せておいて、『この社長はしょうがないなあ、自分がやってやるよ』くらいに思ってくれるくらいのほうがちょうどいい。社長が幅を利かせたり、現場に出しゃばったりするのは違うと思う。社員に任せられる社長じゃないとうまくいかないんじゃないかな」と話してくれました。