政府は2022年3月4日、まん延防止等重点措置の期限について、東京や大阪など18都道府県を21日まで延長する方針だと各種メディアで報じられました。

私たちの日常や価値観を変えたコロナ禍も3年目。経済への影響も大きく、雇用形態を変える、貯蓄を増やすといった必要性を感じた人も多いでしょう。

総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」によれば、二人以上世帯の貯蓄現在高の平均は1791万円。そのうち貯蓄を4000万円以上保有するお金持ちは12.1%います。

筆者は大学卒業後、証券会社に勤務しファイナンシャルアドバイザーとして顧客の資産設計や金融商品の提案を行ってきました。その中で出会った富裕層、いわゆるお金持ちに共通する思考と行動の特徴をご紹介します。

1. ムダなお金と時間は使わない

バンバンお金を使うイメージがあるお金持ちですが、実際にはお金を使うことに対してシビアです。

物を買うときには「本当にこれに対してこれだけのお金を支払う価値があるのか」をじっくり考えます。買うに値しないものは買わず、他で代替できるものがあれば代替するなどして、なんとなく新しいものを買うことはしません。物持ちも良く、時にはケチだと思われてしまうこともあるでしょう。

ムダなお金を使わないのは、「お金に対する価値基準」がしっかりしているとも言えます。不要なものには使いませんが、使うべきコト・モノには使い、その判断の軸が定まっています。その視点も目先のことだけでなく、中長期的な視点で考えていました。

これはお金を使うときだけでなく、お金を稼ぐこと(仕事)や投資に対しても言えます。お金を稼ぐ・使う・投資することに対して、それ相応の価値があるのか、そこにかけるお金で将来的にどうなるかも俯瞰して判断しています。

また、「時は金なり」といいますが、時間に対してもムダな時間は過ごしません。仕事は多忙なものの、メリハリをつけて友人や家族との時間を大切にしている人が多くみられました。