この3月、周りで定年退職を迎える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
定年になれば、一般的には主な収入源が年金となります。現役の水準からは下がるため、最近では働くシニアも増えてきました。
一方で、厚生年金だけで「ひと月30万円超」の年金を受給する人もいることをご存知でしょうか。
今回はそんな老後の勝ち組である割合を眺めながら、定年退職後に向けた対策について考えていきます。
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厚生年金は何人がいくら受給しているのか
厚生労働省が2021年に公表した「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度末時点での厚生年金の受給者数は1610万133人です。
こちらの資料から、厚生年金の受給額平均と分布についてまとめてみました。
厚生年金の平均月額(受給者数1610万133人)
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
年金月額ごとの受給者数について見ていきましょう。
厚生年金月額階級別の老齢年金受給者数
- 1万円未満:10万511人
- 1万円以上~2万円未満:1万8955人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満:11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
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出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
平均は14万4366円、ボリュームゾーンは9~10万円未満です。ひと月30万を超えることが、いかにハードルが高いかがわかりますね。
厚生年金「ひと月30万円超」の男女別の割合は?
では、ひと月で30万円超の厚生年金を受給している人は全体の何パーセントなのでしょうか。男女別に確認します。
男性
- 人数:1万6346人
- 割合:約0.15%
女性
- 人数:375人
- 割合:約0.007%
男女ともに1%にも満たず、かなりの少数派であることがわかります。
定年退職後も働いて収入を得ることは可能ですが、勤務先の業績や自身の健康状態など、前提となる条件が発生します。
それに比べて厚生年金は、「生きている限りずっと受給できる」という安心感の強い収入源です。
ひと月に30万円もあれば、老後は安心して暮らすことができそうです。老後の勝ち組と言えるでしょう。
将来にむけて「年金を増やす」「資産をつくる」
厚生年金の受給額についてまとめてきました。実際には平均が平均は14万4366円、ボリュームゾーンは9~10万円未満で、30万円以上の受給を見込める可能性は限りなく少ないです。
将来に向けて、少しずつ対策を始めることが必要になるでしょう。
年金を増やす
今からでも年金を増やす方法はあります。
厚生年金の受給額は、「平均標準報酬額×5.481/1000×加入(勤務)期間」で求められます。(2003年4月以降の加入の場合)
つまり、「給料を上げる」もしくは「加入期間を延ばす」ことが年金額アップへの道となります。
年収アップを目指し、スキルアップや転職なども視野に入れてみましょう。
また厚生年金には70歳まで加入することができるので、健康でいられる限り、長く働くことも有効でしょう。
そうは言っても、働くほどに税金や保険料などが引かれる一方、今から「厚生年金30万円」を目指すのも困難です。自分で資産を形成することも大切です。
自分で資産を形成する
将来に向けて、老後資金をコツコツ準備していきましょう。
昔と比べて金利が低いため、銀行に預けるだけでは思うように増やせない時代となりました。
余裕資金が貯まった時点で、長期間の運用にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
積立投資であれば、少額・積立・分散という特徴から、初心者でも始めやすいとされています。
またiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を選べば年金形式で受け取れるため、使いすぎるリスクも避けられます。
運用には元本割れのリスクもあるため、とれるリスクの範囲についてはしっかり検討しましょう。
参考資料
LIMO編集部
