もうすぐ新年度。年度の切り替え時期では、新たな目標に向けてスタートダッシュしやすくなります。

今年度こそは「貯蓄を頑張ろう」と考えている方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍で自然と消費が減り、知らない間に貯蓄が増えた方もいれば、コロナの影響を受けて収入がダウンした方など様々だと思います。

短期的に増減するのがお金の難しいところですが、いずれやってくる老後に向けて、資産を作っておくに越したことはないでしょう。

今回は「貯蓄」の一歩として、60代で「貯蓄2000~3000万円」を達成する割合について眺めてみます。

貯蓄平均や中央値も合わせて確認することで、貯蓄について考えるきっかけとしましょう。

【注目記事】厚生年金や国民年金から「天引き」される税・保険料一覧。額面通りは受け取れない!

二人以上世帯の60代で「貯蓄2000~3000万円」の割合

まずは金融広報中央委員会の「2020年 家計の金融行動に関する世論調査」から、60代のうち「二人以上世帯」の貯蓄額を見ていきましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年調査結果」

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1745万円
  • 中央値:875万円

金融資産保有額ごとの内訳

  • 金融資産非保有:18.3%
  • 100万円未満:3.5%
  • 100~200万円未満:4.0%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:4.0%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:7.5%
  • 1000~1500万円未満:7.5%
  • 1500~2000万円未満:6.3%
  • 2000~3000万円未満:13.3%
  • 3000万円以上:19.6%
  • 無回答:3.3%

60代の貯蓄は平均1745万円ですが、より実態に近い中央値は875万円でした。

調査の結果から、60代の二人以上世帯で「貯蓄2000~3000万円」を達成する割合は13.3%であることがわかります。

続いて単身世帯の割合も確認しましょう。

単身世帯の60代で「貯蓄2000~3000万円」の割合

同資料から、単身世帯の割合も抽出します。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年調査結果」

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1305万円
  • 中央値:300万円

金融資産保有額ごとの内訳

  • 金融資産非保有:29.4%
  • 100万円未満:9.1%
  • 100~200万円未満:5.0%
  • 200~300万円未満:3.3%
  • 300~400万円未満:4.8%
  • 400~500万円未満:2.9%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:5.2%
  • 1000~1500万円未満:7.2%
  • 1500~2000万円未満:4.5%
  • 2000~3000万円未満:6.7%
  • 3000万円以上:13.8%
  • 無回答:2.8%

単身世帯では平均が1305万円、中央値が300万円でした。

60代の単身世帯で「貯蓄2000~3000万円」を達成する割合は6.7%です。

平均値や中央値と同じく、二人以上世帯に比べると大きく下回るのが特徴的です。

老後に向けて必要となる貯蓄額はいくらか

「貯蓄2000~3000万円」を達成する60代の割合は、二人以上世帯で13.3%、単身世帯で6.7%です。

一時期話題となった「老後2000万円問題」をクリアできている割合、とも言いかえられますね。

ただし、この2000万円という数字は特定の条件でシミュレーションされた結果なので、全員にあてはまる数字というわけでもありません。

2000万円も必要ない方もいれば、もっと必要になる方もいます。

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出所:金融審議会「市場ワーキング・グループ」

2000万円の根拠に使われた数字は以下のとおりです。

  • 実収入(主に年金):20万9198円
  • 実支出(主に食費など):26万3718円

つまり、年金の見込額や老後の支出額がある程度わかれば、その不足分が必要な老後資金になるということです。年金定期便やねんきんネットなどを確認し、まずは年金の目安額をつかみましょう。

これから貯蓄に挑戦する場合は、具体的にどのように進めていけばいいのでしょうか。

貯蓄のヒント

老後資金のように「遠い将来のためのお金」を貯めるときに大切なのは、「具体的な目標に落とし込むこと」です。

目標が遠のくほどモチベーションの維持が難しくなるため、まずは身近な目標に落とし込むことがポイントです。

例えば「30年間、毎月の給与から5.6万円を積み立てることで2000万円を貯める」とすれば、月々の目標も明確になります。

その結果、「月5.6万円も貯蓄するのは難しい」と気づくこともあるでしょう。その場合は貯蓄方法を修正していくことになります。

  • 積立額を3万円に減らし、その分ボーナスから貯蓄に回す
  • 資産運用にチャレンジし、年利3%での運用を目指す
  • 支出額を減らせるようスマホのプランを見直す

などです。

また貯蓄を続けるためには「貯まる仕組み作り」もポイントとなるでしょう。

自動的に定期預金へ積立できるサービスを使うなど、手間をかけずにお金を貯められるシステムを作れるといいですね。

あるいは積立投資や民間の保険などを使うのも一つです。方法は多岐に渡るので、情報収集して自身に合う方法を見つけてみましょう。

おわりに

「貯蓄2000~3000万円」を達成する60代の割合を眺めながら、老後資金の準備方法をまとめてきました。

実際に必要となる老後資金は個々で異なります。まずは収支の目安をつかみ、短期的な目標に落とし込むステップが必要となります。

また貯蓄の方法には、預貯金だけでなく保険や資産運用など様々な選択肢があります。

情報収集を続けることで、自分に合う最適な方法を見つけてみましょう。

参考資料