貯蓄のヒント
老後資金のように「遠い将来のためのお金」を貯めるときに大切なのは、「具体的な目標に落とし込むこと」です。
目標が遠のくほどモチベーションの維持が難しくなるため、まずは身近な目標に落とし込むことがポイントです。
例えば「30年間、毎月の給与から5.6万円を積み立てることで2000万円を貯める」とすれば、月々の目標も明確になります。
その結果、「月5.6万円も貯蓄するのは難しい」と気づくこともあるでしょう。その場合は貯蓄方法を修正していくことになります。
- 積立額を3万円に減らし、その分ボーナスから貯蓄に回す
- 資産運用にチャレンジし、年利3%での運用を目指す
- 支出額を減らせるようスマホのプランを見直す
などです。
また貯蓄を続けるためには「貯まる仕組み作り」もポイントとなるでしょう。
自動的に定期預金へ積立できるサービスを使うなど、手間をかけずにお金を貯められるシステムを作れるといいですね。
あるいは積立投資や民間の保険などを使うのも一つです。方法は多岐に渡るので、情報収集して自身に合う方法を見つけてみましょう。
おわりに
「貯蓄2000~3000万円」を達成する60代の割合を眺めながら、老後資金の準備方法をまとめてきました。
実際に必要となる老後資金は個々で異なります。まずは収支の目安をつかみ、短期的な目標に落とし込むステップが必要となります。
また貯蓄の方法には、預貯金だけでなく保険や資産運用など様々な選択肢があります。
情報収集を続けることで、自分に合う最適な方法を見つけてみましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」
LIMO編集部