教育費は「学資保険」派と「貯金」派に分かれる

子育て世代のお金を貯める1番の目的は「教育費」62%で、次いで「老後資金」で53%、「趣味や旅行のため」が27%となりました。そこで、教育費をどのように貯めているかと聞いたところ、「学資保険」派(43.1%)と「貯蓄」派(42.4%)の2つに割れる結果になりました。

  • 学資保険…43.1%
  • 貯蓄…42.4%
  • 投資…7.8%
  • 貯めるつもりはない…4.4%
  • その他…2.2%

学資保険は教育費に加えて万が一の保障もあり、計画的に教育費を貯められる商品。一方の貯蓄は、家庭の収入に応じて貯蓄する金額を変えることができ、いつでも引き出しができる自由度があります。

両者の大きく異なる点である「換金できるか否か」は、商品選びに影響しているでしょう。

子育て世代の最大の懸念材料は、なんといっても教育費。文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によると、幼稚園3歳~高等学校第3学年までの15年間の各学年の学習費総額の合計は以下の通りです。

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」をもとに筆者作成(高校は全日制)

学習費総額はすべて公立を選んだ場合の541万円から、すべて私立を選んだ場合の1830万円までかなり金額に幅があります。さらに、大学費用が上乗せされることになります。

  • すべて公立を選んだ場合…541万円
  • 幼稚園だけ私立を選んだ場合…635万円
  • 幼稚園・高校で私立を選んだ場合…788万円
  • すべて私立を選んだ場合…1830万円

ちなみに、文部科学省の調査の学習費は学校教育費、学校給食費、学校外活動費の合計金額で、学校外活動費には学習塾の費用も含まれています。

ただ、一口に学習塾といっても、進学を目的とした進学塾か、学校の授業の補完が目的の学習塾かによって、金額は全く異なります。ですから、目安の1つとして捉えておくといいかもしれません。