「貯蓄0円世帯」が考えたい貯蓄のヒント

今現在貯蓄が十分でない世帯は、具体的にどのように貯めていけばいいのでしょうか。

大切なのは、「具体的な目標を立てること」です。やみくもに節約しても、ほとんどの場合長続きはしません。

貯蓄が十分でない方の中には、何度も節約に失敗した方も多いのではないでしょうか。

まずは「何のために」「いくら」「どのような方法で」貯めるかをしっかり計画しましょう。

例えば「定年退職までの30年間、毎月の給与から5.6万円を定期預金に預けることで2000万円を貯める」などです。

短期的な目標に落とし込めば、「月5.6万円も貯蓄するのは難しい」と気づくこともあるでしょう。

そうなれば、貯蓄方法を修正していくことになります。

  • 積立額を減らし、その分ボーナスから貯蓄に回す
  • 目標期間を35年に延ばし、その分長く働く
  • 資産運用にチャレンジし、年利3%での運用を目指す

などです。一見手詰まりに思えても、課題が見える方が一歩前進です。具体的な行動へ移せるよう、まずはしっかり計画を立てましょう。

「手取り収入から貯蓄に回す割合」の平均を参考にするのも一つ

同資料からは、手取り収入から貯蓄に回す割合の平均も知ることができます。目標値までの道のりが遠い場合、まずは平均的な割合を参考にしてみるのもいいでしょう。

「二人以上世帯」年間手取り収入からの貯蓄割合の推移

  • 5%未満:6.5%
  • 5~10%:13.5%
  • 10~15%:19.3%
  • 15~20%:4.5%
  • 20~25%:9.9%
  • 25~30%:1.3%
  • 30 ~35%:5.5%
  • 35%以上:7.0%
  • 貯蓄しなかった:32.7%

「単身世帯」年間手取り収入からの貯蓄割合の推移

  • 5%未満:5.5%
  • 5~10%:9.8%
  • 10~15%:14.0%
  • 15~20%:3.1%
  • 20~25%:8.4%
  • 25~30%:1.6%
  • 30 ~35%:5.9%
  • 35%以上:13.6%
  • 貯蓄しなかった:38.1%

貯蓄しなかったという回答が一番多いですが、そちらを除くと5~15%が多いようです。

貯蓄の目標値が高すぎる場合、まずはこのあたりを目標としてみてもいいでしょう。