3月になりました。
新年度を控え、転職や入学など、何かと生活が変化するこの季節。出費が増えている方も少なくありません。
支出が増える度に気になるのが、貯蓄についてです。2022年2月14日、金融広報中央委員会から最新版である「2021年 家計の金融行動に関する世論調査」が発表されました。
今回はこの調査をもとに、「貯蓄0円」世帯の割合を眺めてみます。
貯蓄平均や中央値も合わせて確認することで、貯蓄について考えるきっかけとしましょう。
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貯蓄0円の世帯はどれくらいか
金融広報中央委員会の「2021年 家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上世帯のうち「金融資産非保有」、つまり貯蓄が0円という世帯の割合は、22.0%であることがわかりました。
続いて単身世帯に注目すると、その割合は33.2%にまで増えます。
ここ数年の推移も確認してみましょう。
二人以上世帯の「貯蓄0円」の割合推移
- 2017年:31.2%
- 2018年:22. 7%
- 2019年:23.6%
- 2020年:16.1%
- 2021年:22.0%
単身世帯の「貯蓄0円」の割合推移
- 2017年:46.4%
- 2018年:38.6%
- 2019年:38.0%
- 2020年:36.2%
- 2021年:33.2%
二人以上世帯では年によって増減がありますが、単身世帯はここ数年減少傾向にあります。
続いて貯蓄の平均値や中央値を確認しましょう。