共働き家庭の平均年収は?
この15年間で働く女性の割合が高くなっていることが分かりました。
では、次に共働き世帯の年収についてみていきましょう。
先ほどと同じ、厚生労働省の資料によると、児童のいる世帯の雇用者所得(世帯員が勤め先から支払いを受けた給料・賃金・賞与の合計金額で、税金や社会保険料を含む)は、651.8万円となっています。
また、国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、2020年における正規雇用、非正規雇用の平均年収を男女別にみると以下のようになります。
《正規雇用》
平均給与:496万円
- 男性平均:550万円
- 女性平均:384万円
《非正規雇用》
平均給与:176万円
- 男性平均:228万円
- 女性平均:153万円
このデータから、女性の働き方を正規雇用、非正規雇用別にみると以下のような世帯年収となります。
- 男性(正規雇用)と女性(正規雇用):934万円
- 男性(正規雇用)と女性(非正規雇用):703万円
女性の働き方によって世帯としての年収が200万円ほど変わっていることが分かります。
児童のいる世帯の雇用者所得が651.8万円であることを考えると、現状では非正規雇用、かつ扶養内で働いている女性が多いという印象です。