おひとりさまの貯蓄が増加・減少した理由は?

同調査で「金融資産保有世帯のうち、1年前に比べ金融資産残高が増えた世帯」の増加理由と、「金融資産保有世帯のうち、1年前に比べ金融資産残高が減った世帯」の減少理由も見ていきましょう。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和3年) 」(2022 年2月14日公表)

貯蓄が増加した理由は「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」が32.0%。もともと保有していた資産の評価額が増加した方が多いようですね。

次に「定期的な収入が増加したから」26.3%、「定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」25.1%です。

減少した理由は「定期的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」が51.6%で、2012年からの推移で最も増えています。70歳未満で見ると59.1%にも上がります。コロナ禍による雇用や賃金への影響を受けた方もいるのでしょう。

次に「その他」25.1%、「株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから」が17.3%でした。