おひとりさまの貯蓄が増加・減少した理由は?
同調査で「金融資産保有世帯のうち、1年前に比べ金融資産残高が増えた世帯」の増加理由と、「金融資産保有世帯のうち、1年前に比べ金融資産残高が減った世帯」の減少理由も見ていきましょう。
貯蓄が増加した理由は「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから」が32.0%。もともと保有していた資産の評価額が増加した方が多いようですね。
次に「定期的な収入が増加したから」26.3%、「定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」25.1%です。
減少した理由は「定期的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」が51.6%で、2012年からの推移で最も増えています。70歳未満で見ると59.1%にも上がります。コロナ禍による雇用や賃金への影響を受けた方もいるのでしょう。
次に「その他」25.1%、「株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから」が17.3%でした。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。