2022年2月14日に公表された金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和3年) 」によると、2021年のおひとりさまの貯蓄の中央値は100万円。2020年よりも50万円上がっています。
とはいえ、より実態に近い中央値が100万円という結果に、驚かれた方もいるでしょう。
今回は全国の20歳以上80歳未満の単身世帯2500世帯(男性1323世帯・女性1177世帯)に行なわれた同調査の最新データより、おひとりさまの貯蓄について詳しくみていきましょう。
おひとりさまの貯蓄、中央値は20~100万円で推移
まずは先ほどの調査より、2012年から2021年までのおひとりさまの貯蓄の平均と中央値、また内訳を確認します。
2021年の貯蓄の平均は1062万円・中央値は100万円。2012年からの推移をみると最も多くなっています。
2021年の貯蓄を70歳未満で見ると、平均は901万円、中央値は68万円までに下がります。去年に比べて中央値が上がったものの、70代以上の影響が大きく、70歳未満ではなかなか貯蓄は増えていないようですね。
金融商品※を「いずれも保有していない」と回答したのは2021年で3.8%。2018年から5%台で推移していたので、貯蓄ができた人が増えていることがわかります。
※「金融資産」に「預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分」を加えたもののこと。