ねんきん定期便で自分の年金額の確認を

「厚生年金ひと月10万円未満」の割合は、男性で約10.5%・女性で約48.9%でした。

ただし個人差が激しいため、自分の受給額を知ることが大切です。よく「ねんきん定期便で受給目安額がわかる」と言われますが、50歳未満と50歳以上ではその内容がかわります。

50歳未満の方

「これまでの加入実績に応じた年金額」欄を確認しましょう。ここには20歳以降(厚生年金に加入していた方はそれ以前分も)に納付した保険料の実績に応じて、将来受け取れる年金額が書かれています。

多くの方は、「こんなに少ないの!?」と感じるかもしれません。実は50歳未満の場合、今の時点での実績しか反映されていないため、「将来納付予定の保険料」は考慮されていません。

つまり、今後順調に保険料を納めることで、見込額はどんどん増えていくでしょう。

50歳以上の方

50歳以上になると、今度は「60歳まで現在の加入状況が継続した場合に65歳から受け取れる老齢年金の見込額」が記載されます。将来に納付を予定する分も含まれるため、より実態に近い数字になるでしょう。

また繰り下げ受給をした場合などの見込額も記載されるため、検討している方はしっかり確認しておきたいところです。

いずれにしても、ねんきん定期便には重要な事項が載っています。加入実績の漏れがないかの確認も含め、しっかり確認する習慣をつけましょう。またねんきんネットであれば、さまざまなシミュレーションで年金額を知ることもできるので、50歳未満の方は目安額を把握しやすいです。

厚生年金10万円未満の割合に驚いた方も多いと思いますが、まずは自身の目安額を知ることが重要です。この機会にしっかり情報収集をしてみましょう。

また、今回の資料の注意点としては、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない、報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれていることには留意ください。

参考資料

LIMO編集部