3.家事をする男女格差が先進国で最大

「ジェンダー平等」の目標達成に向けた日本の最後の課題は、無償労働、いわゆる「家事」に費やす時間の男女格差です。OECD(経済協力開発機構)が調査した30の加盟国のうち、日本は家事の男女格差が最も大きい国になっています。

出典:内閣府「男女別に見た生活時間(週全体平均)(1日当たり,国際比較)」

日本人が1日あたりの家事を行う平均時間は、男性が41分なのに対し女性は224分。日本の女性は男性の実に5.5倍も家事をしています。ただし OECD 全体の平均は女性が263.4分であり、日本の女性が特に家事の時間が長いというわけではありません。

注目すべきは男性の家事の時間で、OECDの男性平均は136.5分。これに比べると日本の男性の41分というのは極端に短いことがわかります。