活発な部活ほどお金はかかる

学校の部活動は強制ではなく任意となっています。また、教員の働き方改革の一環として休日の部活動の在り方を見直す動きが活発化しており、普通の学校であれば昔のように「自由時間がないほど部活動に励む」という状況は一変しています。

部活動の在り方は確実に変化していますが、現実的には多くの生徒が部活に所属しており学校生活での存在感は大きいです。

部活には活動を支える部費が発生します。文部科学省が隔年で調査している(令和2年度は新型コロナウイルスの影響で中止)「子供の学習費調査」のうち、部活動費を含む教科外活動費のデータをみると以下の通りの金額となっています。

平成30年度 教科外活動費

  • 公立中学校:2万9308円
  • 私立中学校:5万5796円
  • 公立高等学校:4万427円
  • 私立高等学校:5万6224円

公立よりは私立学校の方が高い傾向がありますが、年間で約3万円から5万6000円の範囲ということになります。しかし、これはあくまでも平均額。部活によって部費の違いは当然ながらあります。

遠征などが多い部活動または強豪であれば、交通費など部活動に関わる出費は増えていきます。とくに運動部の場合は、ユニフォームやシューズなどの備品はもちろんのこと、お揃いのTシャツ、応援グッズを作ることも珍しくありません。チームワークを高める意味合いもありますが、正直家庭の懐事情によっては痛い出費です。

また、コロナ禍以前でしたら部員同士で出かけたり大会の打ち上げで食事会を開催することも少なくなく、「予想外の出費がある」という印象を持つ方もいることでしょう。

こうした純粋に競技以外での出費が発生しやすいのは運動部というイメージがありますが、吹奏楽部も楽器購入となるとまとまったお金を準備する必要があります。