年齢があがるにつれ、年収が上昇する人も多いです。しかし、貯蓄額も順調に増えている人はどれくらいいるのでしょうか。実際には仕事の付き合いや子どもの教育費等で、なかなか貯蓄ペースがあがらないのが実情かもしれません。

そこで今回は、20~70代の年代別貯蓄額を紐解いてみたいと思います。平均だけではなく中央値も合わせてみることで、実態に近い数字をつかみましょう。

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年代別の貯蓄事情

まずは総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」を参考にして、二人以上世帯の貯蓄平均を見ていきます。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)『Ⅰ 貯蓄の状況 』」

二人以上世帯においては、貯蓄現在高が1791万円となりました。2017年以降は減少傾向にありましたが、2020年に若干増加しています。新型コロナウイルスにより消費が抑えられたことも考えられるでしょう。

次に中央値を確認すると、1061万円です。平均値と離れていることから、一部の富裕層が平均値を押し上げていると予想できます。

中央値は値を一つずつ並べたときに真ん中に来る数字なので、より実態に近いとされています。つまり、全年代での二人以上世帯では、1061万円の貯蓄現在高が実態に近いと言えますね。