なぜ非正規雇用を選んでいるのか、その理由は?

より詳しく非正規で働く理由をみるために、内閣府の「日本経済2021―2022」より、「非正規雇用を選択する理由」を「男女計・65歳以上」「女性・25~34歳」「女性・45~54歳」に分けてみてみましょう。

出典:内閣府「日本経済2021―2022」

非正規雇用で働く理由について、まず「男女計・65歳以上」では多い順に「自分の都合のよい時間に働きたいから」「家計の補助・学費等を得たいから」「専門的な技能等をいかせるから」です(以下、2019年・その他を除く)。

乳幼児や小学生を育てる年代が多い「女性・25~34歳」の場合は、「家事・育児・介護等と両立しやすいから」と「自分の都合のよい時間に働きたいから」が同程度で、次に「正規の職員・従業員の仕事がないから」。

中学生~大学生を育てる方が多い「女性・45~54歳」は「家計の補助・学費等を得たいから」と「自分の都合のよい時間に働きたいから」が同程度で、「家事・育児・介護等と両立しやすいから」と続きます。

育児世代の女性が非正規を選ぶ理由は、やはり家事や育児、介護との両立が多いようです。家事・育児でやることが多いのに加えて、看病等で急に休む必要があったり、子どもの習い事が平日だったり、心身の余裕を保つためにもパートが良いと感じたりするのでしょう。

「正規の職員・従業員の仕事がないから」は、いずれの世代でも2013年に比べれば減少しています。とはいえ、「女性・25~34歳」では3番目に挙がっている点についても留意しておきたいところです。