「年収1000万円の壁」とともに考えるマネープラン
昨年は、18歳以下への10万円相当の給付をめぐってさまざまな意見が出ました。年収約960万円で線引きされることに、多くの人が不満を感じたのです。
年収1000万円前後では、10万円給付だけでなく「児童手当」や「私立高校授業料実質無償化」、自治体によっては「子ども医療費」など、対象外になる制度が存在します。
細かな判定は違うものの、年収1000万円前後で設定されることが多いことから、「年収1000万円の壁」とも揶揄されますね。
所得税や住民税も高くなることから、働き方をセーブするか迷う方も出るほどです。年収1000万円を目指す場合は、こうした制度面もしっかり検討した上で、生活設計を考えていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)