メジャーでは「MVPを獲得しても、賞金がもらえない」その理由は?
ベーブ・ルース以来の二刀流選手として昨シーズン大活躍した大谷選手は、記者から満票でア・リーグMVPに選出されたほか、選手間投票や専門誌でのMVPにも輝きました。
大谷翔平選手「MLBでのMVP受賞歴」
- 選手会選出によるア・リーグMVP
- 選手会選出による両リーグMVP
- 記者投票によるア・リーグMVP
- 米野球専門誌『ベースボール・ダイジェスト』の野手部門MVP
- 米野球専門誌『ベースボール・アメリカ』のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(MVP)
- 米スポーツ専門メディア「スポーティング・ニューズ」MVP
しかし、MLBではMVPを受賞してもスポンサーから賞金が支払われることはありません。
球団との契約で、MVPをはじめタイトル獲得に伴うインセンティブが決められているためです。好成績を残した選手は球団からボーナスが支給されるので、スポンサーから賞金を貰うよりも多くの収入を得られます。
選手会MVPに選出された大谷選手は、闘病中の家族や子どもを支える非営利組織「ミラクルズ・フォー・キッズ」に獲得賞金を寄付しました。
毎年、選手会MVPに選出された選手は獲得賞金(総額:非公開)を寄付する慣例になっており、大谷選手もそれに賛同しました。
ホームランダービーで得た賞金を全額贈呈
オールスター前に開催されるホームランダービーに日本人選手として初めて参加した大谷選手は、参加費として得た賞金15万ドル(約1650万円)をトレーナー、球団職員ら30人に贈呈しました。
優勝者に100万ドル(約1億1000万円)、準優勝者には50万ドル(約5500万円)の高額賞金が贈られますが、大谷選手は日頃の感謝を込めて、結果に関わらず球団職員の方々への贈呈を決めていました。
惜しくも1回戦で敗れてしまいましたが、大谷選手の行動に「彼こそ最高の男」「オオタニこそがギフト(贈り物)だ」など、ネット上で称賛の声が上がりました。