65歳となると、一般的には年金の受け取りが始まる年齢です。年金制度の改革で、2022年4月以降は年金の繰り下げ受給の年齢が75歳まで引き上げられる予定となっています。

65歳から受給するよりも75歳から繰り下げ受給をすると、受給額が84%も増えることが話題になっていますね。

そんな今回は、年金の受け取りの実際の流れについて解説していきます。

年金は勝手に振り込まれるのではなく、自分で年金受給の請求手続きが必要なのはご存知でしょうか。
今年65歳を迎える人は、うっかり請求手続きを忘れないようにぜひ予習していただく機会になればと思います。

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年金受取の流れ

年金受け取りの流れはおおまかに次のようになります。

1.年金請求書が届く

年金の受給権を満たす方には、65歳に到達する3カ月前に「年金請求書」が届きます。
受給権を満たす方とは、老齢基礎年金は「10年以上の受給資格期間がある方」、老齢厚生年金は「厚生年金保険の被保険者期間がある方」です。年金請求書にはご自身の年金加入記録が記載されています。届いたらまず記録を確認しましょう。

2.請求書を記入・提出する

年金請求書の必要事項に記入し、添付書類(住民票など)とともに年金事務所へ提出します。

ただし、提出は「受給開始年齢の誕生日の前日以降」という決まりがあるため、その時期が来るまでは大切に保管しておきましょう。

3.年金証書・年金決定通知書が届く

年金請求書を提出してから約1~2カ月後、「年金証書・年金決定通知書」が届きます。

4.年金のお支払いのご案内が届く

通知書が届いてから約1~2ヶ月後、「年金のお支払いのご案内(年金振込通知書・年金支払通知書または年金送金通知書)」が届きます。

5.年金支払いがスタート

原則、偶数月の15日に指定の金融機関口座に年金が振り込まれます。

数段階に分かれて手続きが必要になります。
手続き書類の提出や受け取りがあるため、郵送物を誤って捨てないよう注意しましょう。