夫が年収400万円台の女性の有業率は高い
夫が年収400万円台の場合、ほかの年収帯と比べて女性の有業率が高い傾向にあります。内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」より、夫の所得階級別の妻の有業率を確認してみましょう。
上記を見ると夫が「400~499万円」の場合、全年代での妻の有業率は71.9%と、他の年収帯と比べて最も多くなっています。夫の年代別にも確認しましょう。
【年収400~499万円】夫の年代別:妻の有業率
全体平均:71.9%
- 夫が30代:68.7%
- 夫が40代:77.9%
- 夫が50代:78.6%
お子さんが小さいと考えられる30代は68.7%ですが、40~50代になると共働き率は約8割になりました。
総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯。共働きが多い現代ですが、夫が年収400万円台だとその共働き率も高くなるようですね。
今回は年収400万円台に関わる統計をみてきました。今年の賃上げが実際にどうなるかはわかりませんが、その動向を見守っていきましょう。
参考資料
- 一般財団法人 労務行政研究所「2022年賃上げの見通し」
- 国税庁「令和2年分 民間給与実態調査統計」
- 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「図12 専業主婦世帯と共働き世帯」
宮野 茉莉子