一般財団法人 労務行政研究所の「2022年賃上げの見通し」によると、今年の東証第1部・2部上場クラスの賃上げ見通しは労働側・経営側・専門家の平均で「賃上げ額6277円・賃上げ率2.00%(定期昇給分込)」となりました(2022年2月2日公表)。
岸田政権下で話題となっている賃上げアップ。国税庁の「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば日本の平均給与は433万円であり、ここ10年ほど平均給与は400万円台前半を推移しています。
実際に日本で平均年収400万円台の割合はどれくらいでしょうか。男女別にながめながら、年収400万円台の共働き率の高さも見ていきます。
賃上げ予測は2年ぶりに2%台へ
一般財団法人 労務行政研究所の「2022年賃上げの見通し」より、2012年から2022年までの賃上げ予想率と、厚生労働省による主要企業の賃上げ率や賃上げ額などを見ていきましょう。
上記によれば、賃上げ予想率は2年ぶりに2%台へ上昇しています。主要企業の2021年賃上げ実績である「5854円・1.86%」と比較すると、「423円・0.14 ポイント」のプラスです。
主要企業の賃上げ率と賃上げ予想率はほぼ連動しているため、今年の賃上げは期待できると考えられるでしょう。