「年収600万円台後半世帯」貯蓄や負債、ほんとうの貯蓄は?
同調査より、年収600万円台後半世帯の貯蓄と負債、また純貯蓄をみていきます。
【年収650~700万円】お財布事情
平均貯蓄額:1229万円
- 金融機関:1191万円
- 通貨性預貯金:405万円
- 定期性預貯金:316万円
- 生命保険など:330万円
- 有価証券:140万円
- 金融機関外:37万円
平均負債額:920万円(うち「住宅・土地のための負債」:861万円)
純貯蓄額:1229万円-920万円=309万円
上記を見ると、平均貯蓄額は1000万円を超えています。一方の負債額をみると、住宅ローンの残りが約900万円ほどです。
貯蓄から負債を引いた純貯蓄額(ほんとうの貯蓄)でみると約300万円でした。
貯蓄は1229万円と余裕のある印象ですが、お子さんが大学へ進学する場合、大学費用がかかります。
日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」(2020年10月30日公表)より、大学4年間の入学・在学費用の合計を確認しましょう。
大学4年間の入学・在学費用
- 国公立大学:537万円
- 私立大学(文系):703.5万円
- 私立大学(理系):863万円
※入学費用とは、受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金
※在学費用とは、学校教育費(授業料や通学費、施設設備費などのその他の学校教育費)と家庭教育費(学習塾・家庭教師の月謝や参考書・問題集の購入費などの補助教育費や、おけいこごとにかかる費用)
私立文系へ進学した場合、約700万円の費用がかかります。子どものためにかけてあげたい費用ですが、その金額は大きくなりますね。
年収600万円台後半世帯のお財布事情をみてきましたが、世帯年収に影響を与える一つが女性の有業率です。今は共働きが主流ですが、その背景はさまざま。ずっと正社員の方もいれば、お子さんが小さい間だけ専業主婦だった方、パートタイムやフリーランスを選ぶ方など、子育て中の女性のキャリアは変わりやすいものです。
女性の有業率についてくわしく確認してみましょう。