2021年12月頃から急速にGoogle検索トレンドで人気度が上昇している「副業マスター山下」。
YouTube動画広告を中心に、「122万メーン!」などの特徴的なセリフと共に「稼げる(と謳っている)案件」に誘導しているものです。
会社員をしつつ副業をしている筆者としては、このような動画広告は「スルーする」か「通報する」のが正解だと考えていますが、「生活が豊かになる程度のお金が欲しい」という気持ちは多くの人が持っているものです。
そのため、同様の広告は続々と出てきますし、だまされる人は後を絶ちません。
今回は、IT業界勤務歴10年超の筆者が、なぜこのような動画広告が一律に信用できないのかを解説します。
そもそも「とても稼げる話」は外に出てこない
前提として、「本当に稼げる」話はインターネットで公開されている場所に、わかりやすくまとまっていることはありません。
労力少なく稼げるのであれば、自分だけで独占するか、信頼できる知り合いに手伝ってもらうかのどれかの手段を取ることになります。
少なくとも、不特定多数に軽率に教えることはありません。
また、本当に利幅が大きい仕事や事業ほど、「難易度が高く、できる人が少ない」という傾向があるので、仮にそういう案件を見つけても「自分が全うできる」とは限りません。
したがって、おいしい仕事は、同じくらい仕事ができたり、責任を持っていたりする人たちの間で流通することになります。
具体的には、「非公開案件」として、一定条件を満たした人にだけ教えてもらえるものです。