「2月は逃げる」といわれる2月がはじまりました。まだ新年に決めた目標に取り組み始めていない方もいるかもしれませんね。
総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯でした。共働きが主流ではありますが、ワンオペ育児が多い現代では、子どもが小さい頃は専業主婦を選ぶ方も多いでしょう。
専業主婦世帯では、日々の生活費や教育費、住宅ローンのやりくりをしながら、老後資金に不安を抱えている方もいます。今回は専業主婦世帯の平均的な年収や貯蓄を確認しながら、専業主婦がはじめるならつみたてNISAとiDeCoどちらが良いかをみていきましょう。
専業主婦世帯「平均年収600万円台」貯蓄や負債は?
まずは総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2020年」を参考に、「夫のみ有業世帯」の平均から、専業主婦世帯のお財布事情をみていきます。
専業主婦世帯の年間収入と家庭のようす
- 年間収入:677万円
- 世帯主の年齢:49.5歳
- 世帯人員:3.22人(18歳未満人員1.05人)
- 持家率:77.1%
平均年収は677万円。世帯主の年齢は50歳、家族の人数は3人でうち1人がこれから大学などへ進学予定のお子さん1人です。持ち家率は約77%ですね。お財布事情も見てみましょう。
専業主婦世帯のお財布事情
平均貯蓄額:1488万円
〈内訳〉
- 金融機関:1444万円
- 通貨性預貯金:543万円
- 定期性預貯金:415万円
- 生命保険など:292万円
- 有価証券:194万円
- 金融機関外:43万円
平均負債額:898万円(うち、住宅・土地のための負債847万円)
純貯蓄額:1488万円-898万円=590万円
平均貯蓄額は1500万円に届く勢いです。余裕があるように感じますが、これから大学費用などを払う可能性があります。一方の負債額は、住宅ローンと考えられるものが約900万円。ほんとうの貯蓄である純貯蓄額でみると約600万円です。
こちらは世帯主が約50歳での貯蓄額になりますので、30~40代の方はこれよりも貯蓄が少なかったり、負債が多かったりするでしょう。