年金の男女差、個人差はどこから?

国民年金に関しては、日本に住む20~60歳未満の全ての人が加入し、一律の保険料を納めます。未納や免除の期間があればその分を満額から差し引くため、大きな差は見られません。

一方で厚生年金については、男女差や個人差が大きく見られました。そうは言っても、決して性別などで年金額が決まるわけではありません。現役時代に給与天引きで納める保険料は、収入に応じて決められます。納めた保険料と加入期間で年金額が決まるため、どうしても個人差が出るのです。

今年金を受給しているシニア世代では、共働きで定年まで働く女性が少ない時代でした。結果的に、女性の年金額が少なくなったと考えられるでしょう。

女性の働き方が変わっているため、男女差は今後埋まると予想されます。しかしその分働き方も多様化しており、例えばフリーランスとして独立する方も多くなりました。そうなると厚生年金には加入できなくなるため年金額は減るでしょう。男女差は埋まっても、個人差は埋まらないと考えられます。