「雪だるま式」で延ばすお金の寿命とは

ここからは、貯蓄の内訳を見ていきます。 

  • 預貯金(うち運用または将来の備え):921万
  • 金銭信託:4万円
  • 生命保険:333万円
  • 損害保険:49万円
  • 個人年金保険:65万円
  • 債券:35万円
  • 株式:226万円
  • 投資信託:129万円
  • 財形貯蓄:14万円
  • その他金融商品:9万円

合計:1786万円

預貯金が半分以上を占めています。貯蓄が少なめの世帯は、この預貯金の一部を資産運用に回して対策をすることが一つの方法といえそうです。

低金利が続くいま、銀行などの預貯金につく利息はほんのわずか。
お金を増やすことには繋がらないため「お金の寿命」も早まります。

70歳以上の資産運用の際に大切なのは、「守りながら運用する」という考えです。
現役時代のように、長期間(20年以上)の期間がとれない場合、債券を活用して3~4%程度の安定的な運用スタイルを選ぶと良いでしょう。

理由として、株式のようなリスクの高い商品だと、大きく下落した際に、大切な資産が減ってしまうことで、老後生活の計画が崩れてしまうからです。

ちなみに、守りながら運用する際に大切な考え方が「複利」です。

複利とは、お金を引き出さずに運用することで、増えた部分が更に増えていき、「雪だるま式」に資産が増えるという考え方です。

現役時代にコツコツ貯めたお金や退職金は、老後を迎えてすぐ使うわけではないかと思います。ですので、いますぐに使わない資産は、「雪だるま式」で「守りながら運用する」ようにすると、「お金の寿命」が伸びていき、安心して老後が暮らせるかと思います。